うれしい知らせが届きました！

私がまだ20代だったころ、マンツーマンレッスンを始めた男の子がいました。
はじめは言葉が遅いことを気にされていた親御さんから、ある日、
先生、検査の結果、自閉症だということがわかりました。
と聞かされました。
こんなとき、多くの親御さんは途方に暮れ、子どもの将来を考え、悲観的になられます。
けれども、このお母さんは違いました。
もちろん、ショックを受けたり悩まれたりしたと思うのですが、淡々とお話しして下さいました。
私ね、この子が成人して大人になったときに、社会の中でちゃんと生きていけるようになることを目標にします。
明日、何ができるとか、入園までになんて短いスパンで考えるのはやめて、長い目でみていきたいと思っています。
焦らず、できることをひとつひとつ積み重ねていきます。

その言葉の通り、お母さんとそのお子さんはら二人三脚の歩みで、長期の目標、短期の目標を上手に組み合わせ、少しずつ確実に前に進んで、小学校卒業と同時にウェイクも卒業されました。

まだ若かった私にとって、このお子さんは私の生徒でしたが、私の先生でもありました。
10年間の間に、特にお母様からは、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。

卒業後も、2人で会いにきてくださったり、時々近況を知らせてくださったり。
高校生になり、大学生になり、専門学校で学び…
そして、ついに就職が決まった！と言う嬉しいお知らせが届きました。

23年前の言葉どおり、社会の中で自立して生きていく力を身につけて、新しい門出を迎えようとしてるんですね。

本当に、本当に嬉しいです。

心から、おめでとうございます‼︎!


大丸 京都店のウィンドウ一面を覆う大きな作品でした。
力強い書と優しい絵