思春期の叫び

中学生Aちゃんの話。

自分の気持ちをコントロールすることが苦手。
小さなことがとても気になる。
ひとつのことに意識が向かうと他が見えなくなる。

今までも、何度も壁にぶち当たり、その都度、ご両親と乗り越えてきました。

すごく調子の悪い時期もあれば、
とっても調子がいい時期も。

そんなAちゃんは今、思春期の真っ只中。
ただでさえ、親を煩わしく思うお年頃。
喜怒哀楽がはっきりしているAちゃんの思春期は、とってもわかりやすく、今まさに、これまで依存しきっていたお母さんから親離れをしようとしているのだなぁと一目瞭然です。

悪口雑言言ってしまっては後悔し、それでも気持ちをコントロールできなくて、もがき苦しんでいる。

教室で荒れることはありませんが、いつも教室に来たら、ひと通り心に溜まっていることを吐き出すかのように話をし続けます。

そして、いつも締めくくりは、

いつになったら思春期終わるかな？
これって、思春期やんな？
思春期やから、こんなんになっちゃうんやろ？

そうやで。
思春期はみんなそんなんや。
先生の子どもかて、そんなんやったで。
(本当はもう少しマイルドだったけど)
でも、いつ終わるかは、人によって違うねん。

思春期の入れ物があって、みんな大きさが違うねんで。
入れ物がいっぱいになったら、思春期は終わりや。
大きい入れ物の人もいれば、小さな入れ物の人もいてる。
Aちゃんは大きな入れ物もってるんやな。
それがいっぱいになったら、蓋をして、思春期は終わり。
大人になるねんで。

早くいっぱいになったらいいなぁ。

話し終えると落ち着き、静かにお勉強を始めます。

早く大人になりたいAちゃん。
その一方で幼さも同居。
アンバランスな思春期。
お母さんもすごくすごく大変。
本人も辛そう。

Aちゃんの思春期の入れ物がいっぱいになるまで、
思春期が終わるまで、

心の叫びに耳を傾け続けてあげたいと思います。



Aちゃんが作ったコマ。
色々な色が入り混じっています。
心の中と同じ。



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