2026年 02月 25日
豊かな時間
教室の前の天満公園では梅が満開で、道々のお庭のしだれ梅は散りそめ、まるで花の絨毯のようでした。
「春はもうすぐそこですね」と、一山先生の言葉どおり、季節の移ろいを感じる一日です。
今日の金継ぎクラスは少人数での開催でした。
今回の話題のひとつは、お1人が持って来られた香炉。
とてもお洒落な香炉なのですが、片方の耳が行方不明のため、刻苧で修復・再現することに。
「果たしてどんな仕上がりになるのか、とても楽しみですね」と先生。
次々と持ち込まれる傷んだ器たちが、少しずつよみがえっていく過程を見るのは、何度見てもワクワクします。
「今日は8枚の器に金まきできましたが、手より口が動いてたせいで、漆不足や塗り方がもうひとつで、うまく撒けてなくて…。また来月リベンジします!」
は、中林先生。笑
私は先月お休みしていたので、久しぶりの参加でした。
その間にまた新しく、金継ぎを待っている器が増えていて、詐欺よを待つ箱は満員御礼です。笑
その中のひとつが、はじめて金継ぎでカケを直した抹茶碗。
「ゆかたで茶の湯 in ソウル」にも持って行った大切な一碗なのですが、帰ってきてみると、見事に割れてしまっていて……。
今回は、二度目の金継ぎになります。
こうして、何度でもよみがえらせることができるのは、金継ぎの魅力のひとつですね。
「割れてしまっても、大丈夫」と思える心の余裕が、人生に潤いを与えてくれている。
……と言うと、少し大げさかもしれませんが、昔、物が今ほど豊富に溢れていなかった時代には、ひとつのものを大切に使い、割れたり壊れたりしても、修理してまた使っていたのだと思います。
もしかしたら、物が溢れる今よりも、ずっと豊かだったのかもしれません。
伝統文化の金継ぎ。
ここにも、そんな「豊かさ」があるのだなと、改めて感じます。
伝統文化を引き継いでいくことの良さは、手順や技術だけでなく、こうした心のあり方も一緒に受け取っていくことなのかもしれませんね。
次回は 3/11(水)、4/8(水)9:30〜 です。
また、器たちと一緒に、ゆっくり手を動かす時間を楽しみましょう♪


