2026年 03月 04日
学び多き一日
以前テレビで拝見し、「いつかお会いしたい」と思っていた半澤鶴子先生。
その願いが、ようやく叶いました。
テーブルスタイル茶道のお仲間からお誘いいただき、軽い気持ちで参加した「弥生の茶事」。
茶事の経験といえば、年に一度の初釜会くらい。
「見様見真似で楽しめたらいいな」と、お待ち合いで白湯をいただいていたその時——
なんと、お正客を仰せつかることに。
予習してくればよかった…と思っても、もう後の祭り。
けれど、茶事でお正客を務める機会など、そうあるものではありません。
これは学びの機会だと腹をくくりました。
(腹をくくるのは案外早いのですが…笑)
雨の中の寄付きから席入り。
目の前でちょうどよい温度に整えられたお湯。
その瞬間から、すでにおもてなしは始まっていました。
先生のお話は、優しく、そして時に厳しく。
形や手順には歴史があり、理由があり、意味があることを、ひとつひとつ丁寧に教えてくださいました。
「茶事は、何のためにあると思いますか?」
その問いに続いた言葉が、心に深く残っています。
「濃茶を美味しくいただくためなのですよ。」
その一椀のために整えられた、しつらい。
選び抜かれたお道具。
心尽くしのお料理。
「素晴らしい」という一言では、とても足りません。
(お菓子も手作りです。)
茶事とは、単なる行事ではなく、
生き方そのものなのかもしれない——
そんな思いが、胸に広がりました。
さらに心を打たれたのは、先生の生き方です。
月に一度、京都にも来てくださる半澤先生。
ご自宅のある千葉から、ご自身で車を運転し、荷物を積んで。
時には寝ずに茶事の準備をされることもあるそうです。
元気の秘密は何ですか?と問われて、先生はこうおっしゃいました。
「待ってくれている人がいること。
やらなくてはいけないことがあること。」
自分のためだけではなく、誰かのために動く。
80歳を超えてなお、挑戦し続けるその姿。
大きな刺激をいただきました。
私なんて、まだまだ。
引退などと言っている場合ではありませんね。
弥生の雨の日にいただいた美味しいお料理と一椀の濃茶。
その味とともに、心に刻まれた一日でした。
最後の一枚は、おまけ。
我が家の夕食。
by wakeitoi
| 2026-03-04 09:47
| テーブルスタイル茶道
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